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能管製作修理(林豊寿) 【本人紹介】 林豊寿(はやし・ほうじゅ 1929〜)。石川県加賀市出身。雅楽に造詣の深い父の影響を受け、幼い頃から邦楽に親しむ。能管の演奏者でもあり、つくり手でもある。 |
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能管製作修理(林豊寿) 【レントゲン撮影で仕組みを調べる】 能管製作の技法は、口外されることが少なくこれまで不明な点が多かった。林さんはレントゲンで調べることにより、不明点を明らかにし、独自の能管製作の道を開拓した。 |
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能管製作修理(林豊寿) 【矢竹】 能管の材料となるのは、古来から矢や篭(かご)をつくるのに用いられてきた矢竹。一年半ほど自然乾燥させた素材を褐色に染めた後、能管づくりがはじまる。 |
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能管製作修理(林豊寿) 【削り】 能管には歌口という息を吹き込む穴がひとつ、指穴という指で押さえて音律を調整する穴が七つある。その歌口と指穴の部分を舟底形にくり、全体になだらかな山と谷を作り形を整える。 |
![]() 動画 y-nks5.mpg 352×240、 2.46MB |
![]() 匠の技と心 ⇒ その他 ⇒ 能管製作修理(林豊寿) 【喉をはめ込み、シナの木で補強する】 歌口と一番歌口に近い指穴との中間を切断し、喉といわれる細い竹の管を挿入する。接合部分には、シナの木の薄い板で補強する。シナの板をより密着させるために、紐で縛る。この喉があるために、能管独特の幽玄な響きがかもし出されるのである。 |
![]() 動画 y-nks6.mpg 352×240、 3.24MB |
![]() 匠の技と心 ⇒ その他 ⇒ 能管製作修理(林豊寿) 【調律】 黒漆に輪島の地の粉を混ぜ合わせたものを、能管の内側に塗り込んでいく。塗りの厚みの差は、漆の乾燥に要する時間を左右する。漆のにおいが完全にとれるまで乾燥すると、中を削って音を調整していく。最も重要で難しい工程である。 |
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能管製作修理(林豊寿) 【千段巻き】 能管の内側に塗った漆が乾くと、竹の接合部分や指穴の間に籐のつるを巻きつける。これを千段巻きといい、装飾と補強の意味がある。 |
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能管製作修理(林豊寿) 【目切り】 千段に巻いた籐の筋を刃物で美しく整える。 |
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能管製作修理(林豊寿) 【紋書き】 歌口と指穴のまわりに朱漆を塗る紋書きの工程。これも装飾のひとつ。一度塗っては、時間をかけじっくり乾燥させる工程を三度ほど繰り返す。 |
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能管製作修理(林豊寿) 【黒漆を塗る】 千段巻きの上に装飾のために黒漆をのせる。 |
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能管製作修理(林豊寿) 【苔を塗って渋みを加える】 最後の漆塗りが終わると、表面の艶を落としていく工程に入る。漆が生乾きの状態のときに苔の一種を振りかけ、艶を消して渋味と深みを出す。 |
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能管製作修理(林豊寿) 【仕上げの装飾・調律】 能管の内側に、朱漆を塗る。最終的な調律でもあるこの工程では、漆は内部でらせんを描くように絶妙に厚みを替えながら塗りこめられる。この塗りを施すと吹き込んだ息が渦を巻くようにして出ていき、能管本来の音が出る。 |
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能管製作修理(林豊寿) 【なまりと和紙を入れ、蜜蝋で封じる】 頭と本体の重さの均衡を取るために、頭の内側に鉛の塊と和紙のつぶてを詰め込む。その後、前後を蜜蝋(みつろう)で封じて能管が完成する。 |
![]() 動画 y-nkse.mpg 352×240、 2.56MB |
![]() 匠の技と心 ⇒ その他 ⇒ 能管製作修理(林豊寿) 【完成品を吹く】 「自分の吹く笛は、自分の手で」と周囲の反対を押し切り、会社を辞めて能管製作ひとすじの道を歩んできた林さん。長い歳月をかけた研鑽の賜物が、今、荘厳な響きを奏でる。 |
![]() 動画 y-nksf.mpg 352×240、 2.50MB |
![]() 匠の技と心 ⇒ その他 ⇒ 能管製作修理(林豊寿) 【コメント(音色について)】 能管の世界では、高い音色を「甲(かん)」、低い音を「乙(おつ)」と呼ぶ。甲の音は出ても、乙の効いた美しい音色の能管は数少ない。その音色をいかに出すかに能管づくりの苦労がある。 |
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能管製作修理(林豊寿) 【紹介画像一覧】 ここで紹介されている画像の一覧。 |