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蒔絵筆製作(村田九郎兵衛) 【本人紹介】 村田九郎兵衛(むらた・くろべえ 1915〜)。代々の蒔絵筆職人である叔父の村田家に19歳で養子に入る。漆の性質と蒔絵の精巧な技法を知り尽くし、使いやすい蒔絵筆を製作している。 |
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蒔絵筆製作(村田九郎兵衛) 【毛の選別】 蒔絵筆には兎や鼠や猫の毛を用いる。それぞれに特徴が異なるので、筆に合った毛を選び、その毛の中からさらに毛の長短、毛先の良否などで毛を選り分ける。毛の選別が筆の良し悪しを決定する重要な工程。 |
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![]() 匠の技と心 ⇒ 漆芸 ⇒ 蒔絵筆製作(村田九郎兵衛) 【荒解き】 毛の中に混ざっている綿毛は使用できないので、金櫛(かなぐし)で毛を解き、何回にも分けて少しずつ丁寧に取り除く。 |
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蒔絵筆製作(村田九郎兵衛) 【荒解きされた毛】 粘りとクセのある漆をさばくための筆には、腰の強さとしなやかさが重要な条件である。 |
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蒔絵筆製作(村田九郎兵衛) 【毛の乾燥】 洗い桶に張った水の中で、櫛で毛を解きながら汚れや毛のクセを取り除くことを「水洗い」という。この水洗いが終わった毛を、炭火の穏やかな熱で、30時間かけて充分に乾かす。 |
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![]() 匠の技と心 ⇒ 漆芸 ⇒ 蒔絵筆製作(村田九郎兵衛) 【油分抜き】 動物の毛には油や曲がりグセがついていることがある。そこで、油を抜き、クセを直して真っ直ぐにするために、籾殻(もみがら)の灰とともによくもむ。その後、清解きで丹念に毛を選り分ける。 |
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![]() 匠の技と心 ⇒ 漆芸 ⇒ 蒔絵筆製作(村田九郎兵衛) 【毛の長さを揃える】 選り分けられた毛を「踊り子」と呼ばれる筒の中に入れ、周囲を叩いて筒を躍らせ、毛の長さを揃える。長さの違う毛をはさみで切り、切った部分に水をつけてまとめる。 |
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蒔絵筆製作(村田九郎兵衛) 【割り付け】 割りつけとは、櫛で解きながら筆一本づつの束に毛を分けていく作業。漆の粘着性と使い手のクセを計算しながら丹念に毛を整える。割りつけされた毛は、再び小さな踊り子で毛の長さを整え、軸入れに備え絹糸で括っておく。 |
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蒔絵筆製作(村田九郎兵衛) 【先見(さきみ)】 筆の穂は筆軸に近いほうから腰毛(こしげ)、喉毛(のどげ)、命毛(いのちげ)と呼ばれるが、先見は毛先にあたる命毛を選別する作業。弾力性のある細い毛を選び出す。 |
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![]() 匠の技と心 ⇒ 漆芸 ⇒ 蒔絵筆製作(村田九郎兵衛) 【小軸入れ】 蒔絵筆は、使う蒔絵師が穂先と軸を取り外し穂先の長短を調節できるように、軸が三重構造になっている。毛束を根元で結び、結び目から伸びる糸先を一番内側の小軸に通し、しっかり引き込む。 |
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蒔絵筆製作(村田九郎兵衛) 【中軸入れ】 小軸入れの後、再び毛抜きで先見をし、長短の毛を整えて穂先を最終的に決める。次に、中軸入れ。中軸の穴の大きさに合わせて小軸を削り、中軸に挿し込む。 |
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蒔絵筆製作(村田九郎兵衛) 【親軸入れ】 最後に、親軸入れ。筆の寸法に親軸となる竹を切り、親軸の穴と中軸の太さを削りで調節したあと親軸に挿し込む。筆を使うときは動かぬよう、筆の長短を調節するときには抜き差しができるようにしなければならない。 |
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蒔絵筆製作(村田九郎兵衛) 【完成した筆を使用する】 一本の筆として完成したとき、材料の毛は最初の1/20。村田さんの技と工夫は蒔絵の複雑な加飾技法の中で様々な筆さばきを支えている。筆の良し悪しが蒔絵の仕上がりを左右するのである。 |
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蒔絵筆製作(村田九郎兵衛) 【筆の種類の紹介】 蒔絵筆は、用途によって素材と形状が異なる。細い線を描く根朱筆(ねじふで)、輪郭線の中を塗り込む地塗筆(じぬりふで)、そして緩急自在の線的な描写ができる黄軸筆などである。画像は黄軸筆。 |
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蒔絵筆製作(村田九郎兵衛) 【筆の解説】 蒔絵筆の毛先には、光に透かすと半透明に見える部分、水毛(みずけ)がある。これが整っていることが重要とされる。粘り気がある漆をさばくには、毛が柔らかく腰が強い蒔絵筆は欠かせない。 |
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蒔絵筆製作(村田九郎兵衛) 【紹介画像一覧】 ここで紹介されている画像の一覧。 |